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金属加工/ステンレス

洋食器として、最もふさわしい素材の探求【20-20ステンレス】

最高峰のステンレス「SAKS2020ステンレス」の開発

現在、日本で製造される洋食器の大部分がステンレス製です。そもそも「ステンレス」とは「ステンレス・スチール」の略で、日本語に直訳すると「錆びにくい鋼」という意味で、鋼をベースにクロム、あるいはクロム、ニッケルなどを添加した合金鋼です。

これらを添加することによりステンレス表面を大気中の酸素とクロムが化合して無色透明の酸化被膜(不働態被膜)がステンレス表面を覆います。この被膜がステンレス自体と酸素が触れるのを防ぎ、酸素と鉄の化合物である「錆」の発生を防止します。

また、ステンレスはクロムやニッケルの含有量により、13クロム・ステンレス、18-12ステンレスなどのグレードに分かれ、酸化被膜の堅牢性はグレードにより異なります。クロムやニッケル成分が多いほど耐食性、耐久性が良くなり、ステンレス製洋食器に特有の「金気(かなけ)」もクロム、ニッケル成分が多いほど軽減されます。

反面、クロムやニッケルの含有量が多くなるに従い、硬度が増して加工性が悪くなります。グレードの高いステンレス製洋食器を作るには卓越した製造ノウハウが伴います。現在、高級ステンレス製洋食器を製造するメーカーは世界でも少なく、サクライはその中の日本の雄として、数々のベストセラー商品を生んでいます。


今日のステンレス洋食器の素材は、耐食・耐久性、加工性そしてコストにおいてもバランスのとれた18-12ステンレスが高級ステンレスカトラリーの標準となっています。

このステンレス材は美しい光沢、耐久性など優れたものですが、鉄系合金特有の「金気」がわずかにあります。

SAKS2020ステンレス

サクライではステンレス材にとって宿命ともいえる「金気」を超一流のシェフでも気付かないまでに低減しようという発想のもと、素材メーカーと共同研究を開始し、約3年の期間を経て、クロム、ニッケル共に20%以上添加したサクライ・オリジナル・ステンレス材「SAKS2020ステンレス」を開発。

この新ステンレス材は「金気」を極限まで低減し、料理のもつ本来の「味」を損なわせないという性能が付加しました。しかも、銀器のような白銀(しろがね)色の肌合いを持ち、銀器の品格、優雅さに迫る光沢を放つ最高峰のステンレスとして注目されています。
勿論、耐食・耐久性においても優れ、洗浄や取扱いなどのメンテナンスが一層容易になっています。

 
ステンレスのグレードと特性
13クロムステンレス
●普及タイプの洋食器にかなり利用されており、鋼に13%以上のクロムを添加したステンレスのことです。
●サビやすい鋼に、クロムを12%以上添加すると表面に酸化被膜がつくられ、サビにくく耐食性が良くなります。しかし、被膜は脆弱な為、水気や塩気、油分などは早めに落とさないと、錆が発生しやすくなります。また「もらい錆」もしやすいので、サビた包丁や鍋などと接触させたままの収納は禁物です。

18-8ステンレス
●鋼に18%以上のクロムと8%以上のニッケルを添加したステンレスで、洋食器に限らず、現在最も多く利用されています。
●クロムの含有量が多くなったため酸化被膜が強固になり、13クロムステンレスより数倍サビにくくなっています。しかも、ニッケルを添加したため堅牢となり、耐食性・耐久性が向上しています。しかい、絶対サビないわけではありませんので、ヨゴレは早めに落とし、サビやすいものとの収納は避けてください。

18-10ステンレス
18-12ステンレス

●鋼に18%以上のクロムと10%以上のニッケルを添加したのが18-10ステンレスです。同じく18-12ステンレスは鋼に18%以上のクロムを添加し、さらにニッケルの含有量を12%以上に高めたステンレスです。
●耐食性・耐久性にすぐれた18-8ステンレスも「取り扱い方」によってはサビることもあり、またわずかですが鉄がベースの金属特有の「金気(カナケ)」と呼ばれる味・臭いがあります。18-10、18-12ステンレスはニッケル含有量を増やすことで「カナケ」が非常に低減されており、錆などの発生率も極めて低く、耐食性・耐久性が大幅にアップしています。しかし、絶対にサビないわけではありませんので、ヨゴレは早めに落とし、サビやすいものとの収納は避けてください。

20-20ステンレス
●鋼に20%以上のクロムと20%以上のニッケルを添加して、鉄分を50%以下にまで低減したステンレスです。
●鉄系合金特有の「カナケ」を一流シェフでもわからない位にまで低減しています。
●お手入れ・お取り扱いが非常に簡単で、普通のご使用ではほとんどサビません。


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