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金属加工/洋白

金属加工/洋白

銀器には優しい「いたわり」が必要。

銀器の本場ヨーロッパで、銀器が最高といわれるのは、財産的な価値は勿論ですが、手触りや口当たりが良く、料理の味を損ねず、触れあう音の響きは重厚そのもので、上品な輝きがあるからです。

しかし、銀器には「変色」という宿命があります。手入れをしなければ、まちがいなく変色します。だからこそ、手入れをし、大切に扱います。ヨーロッパの人たちにとって「銀器は手入れをするもの」なのです。一方、日本では銀器の歴史が浅いこともあり、認識はそこまで行っていません。

我が国も洋食文化が根付き始め、料理の素材や調理方法には詳しくなりましたが、銀器はまだ使いこなされていないのが実情です。
それでも、何故、銀器が良いとされるのか? 上品な光沢は勿論ですが、「料理の味を損ねない」ことと優れた「殺菌力」にあります。衛生さが求められる食器に、この「銀の殺菌力」は極めて好ましい性質です。

そもそも洋白とは、銅・ニッケル・亜鉛が主要成分の合金で、比重(重さ)や質感が銀に似ています。そのため、素材そのものが稀少で高価な銀の代わりに、高級カトラリーに用いられています。普通、洋白銀器は純銀メッキを施し、フォークやスプーンのハンドル裏面、ナイフのハンドル部に「E.P.N.S」あるいは「NICKEL SILVER」と、刻印で表示してあります。通常、銀器といえば「洋白銀器」をさします。

洋白銀器

洋白銀器

銀器の変色

銀は紫外線や大気中の水蒸気やイオウ、硫化水素などと反応して硫化銀などの化合物が銀の表面に生成し、褐色または暗紫色に変色する性質があります。これが、いわゆる「銀の変色」です。
この変色は銀器に避けられない自然現象でもあります。光や空気に触れなければ変色はしない訳ですが、現実には不可能です。

相性の良い、銀と洋白。

洋白と銀はともに非鉄系の金属ですから相性が良く、メッキの密着性が極めて良好です。銀メッキの厚さはJIS規格の等級で分けられています。銀メッキを厚くすると、洋白銀器の製品寿命が比例してのび、経費の節減に貢献します。
なお、ヨーロッパの銀メッキの品質表示は「重さ」で表示し、日本では「厚さ」で表示しています。


銀メッキ製品の修理

早めのメッキ修理をお勧めします

洋白銀器・銀メッキ加工製品のメッキのスリ減り、剥離などで色がなくなったら製品自体を傷めないためにも、早めのメッキ修理をお勧めします。変色し普通の手入れでは落ちない場合にも再メッキをお勧めします。また長年のご使用ですり傷などが深く目立つ場合でも、再生研磨で傷を目立たなくすることも出来ます。
メッキ修理の目安として当社ではホテル・レストラン等業務用のご使用頻度であれば2年〜2年半位と考えております(3.8μ厚メッキ)。

ご注意
金属疲労など製品の状態によっては修理不可能の場合もあります。再研磨ですり傷を消す場合、模様付の製品は若干模様が消える場合があります。また輸入品や一部の商品についてはお取り扱いのできない製品もあります。材質・メッキ厚、修理状況によって費用も変わりますので、お気軽にお問い合わせください。

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